恥辱

アパルトヘイト体制が1994年に撤廃されたあとの南アフリカ社会を背景に、都市と田舎の暮らしを対比させ、その時代と格闘しながらさまざまな問題を浮上させて、そこに住み暮らす人間の姿を冷徹な目で容赦なくリアルに描いた傑作小説。


 
ある日、3人の黒人の若者が電話を借りたいとルーシーの家にやってきて、デヴィッドをトイレに閉じ込めてガソリンをかけて火をつけ、彼女をレイプし、家具を持ち去り、犬を撃ち殺して立ち去る。レイプによってルーシーは妊娠してしまうが、これはどこまでも自分の問題で赤ん坊は産むといって事態を引き受けようとする。デヴィッドはそれが理解できない。植民地支配によってヨーロッパ白人がアフリカ先住人たちにやってきた暴力が、いま逆に自分達に向かっているのかと、ふと考えたりする主人公。
ジョンマルコビッチ主演で映画化されていますが、日本では未公開です。

 

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