『テンペスト』シリーズ(池上永一作)

舞台は幕末の琉球王国


 
主人公の真鶴は幼い頃から賢かったが、息子を望んだ父からは疎まれていた。そんなある日、跡継ぎ候補だった義兄が、科試(こうし・中国の科挙より難しい、琉球王国の役人登用試験)の勉強の厳しさに音を上げ、失踪してしまった!そこで真鶴は「孫寧温」と名前を変え、男装して科試を受け、宦官として働くことになったが…。王宮内での派閥の対立、琉球を狙う人物の出現に、毅然として立ち向かう彼女。一体どうなる!?
幕末の日本や、琉球王国の様子が丁寧に書かれていて、読み応えは十分。真鶴と薩摩藩士浅倉の禁断の恋も注目です! (Y.T.)

「テンペスト」はシェークスピアの作品です。