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2025-12-12 (Fri)
こんにちは!ODCです。
米川さんのお話を続けます。
大学を卒業後も、海外出張・領事館勤務等、様々な形でロシアと関わりを持った米川さん。
彼の破天荒の偉業、それは…
ドストエフスキーさんの長編5つを、初めて全部翻訳したことです!

出典:https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E8%B3%9E%E8%B3%9B
ドストエフスキーさんには、後期5大長編と呼ばれる作品があります。
『罪と罰』・『白痴』・『悪霊』・『未成年』・『カラマーゾフの兄弟』です(^_^)/
これらの小説は、かなりのボリュームがあることに加え、
難解なもの(特に『未成年』)もあったため、
翻訳をしても1~2冊で終わるか、抜粋にとどまることが多かったと言われています。
そのような、翻訳者泣かせの大作に、米川さんは真っ向から取り組んだのです。
かかった歳月は、1914年の『白痴』に始まり、1935年の『罪と罰』で、何と21年!
いかに地道に取り組んだかが、よく分かりますよね(^◇^)
訳文の質が大変良かったため、評論文や、著名な小説家の作品で引用されたことも!
また、戦後にはドストエフスキーさんの全集も出版し、
日本で彼の作品を広めることに貢献しました。
参考:https://kotenkyoyo.com/special/yonekawa/
http://www.kibiji.or.jp/database/06-foreign-literature-004-yonekawa- masao.html
https://www.weblio.jp/content/%E7%B1%B3%E5%B7%9D%E6%AD%A3%E5%A4%AB
岡山に、これほどドストエフスキー愛にあふれた人がいたと思うと、
何だか誇らしい気持ちになりますね。
さて、米川さんにはロシア文学以外でもう1つ、意外な面があるのですが…
次回、後編に続きます!