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2025-12-08 (Mon)
12月3日(水)に、2度目の読書会を行いました。今回も課題図書を準備せず、当日に詩を2編読み、思ったことや気になったことを話し合いました。使用した作品は、吉野弘さんの『祝婚歌』と、Coccoさんの『樹海の糸』。まずは、アイスブレイクとして「今年はどんな1年だったか?」を話し、詩の鑑賞がスタート!
『祝婚歌』は、あえて題名を伏せた状態で提示しました。その上で、「自分ならどのような題名をつけるか?」
「より良い関係を作るためには、他に何ができるだろう?」というテーマを設定し、話し合いました。
「参加者の考えた題名」としては、「人のかたち」、「不完全主義者」、「人間らしさ」等が挙がりました。また、「より良い関係作りに必要なこと」については、「無理に多くの人と関わるのではなく、自分と感覚が合う人と関わる方が良い」、「相手へのリスペクトをしつつ、自分らしさも潰さない」といった、素敵な意見も出ました。自分の経験を踏まえて語る人もいて、活発な意見交換会となりました。
『樹海の糸』については、曲の冒頭部分を実際に聞いてから、鑑賞を行いました。『祝婚歌』と比べて表現の抽象度がアップするため、1つ1つ、丁寧に読み解きました。すると、「職場恋愛で板挟みになっているのでは?」「仇同士と知らずに愛してしまい、苦しみもがいている」、「不死身の人が普通の人を愛してしまい、その人を抱きしめれば同じように不死身にできるけれど、それに踏み切れずに悩んでいる」等、こちらも興味深い考察が登場。中には、自分の好きな映画との共通点に気づき、それを使いながら意見を述べる人も!
終了後、参加者からは、「様々な意見を聞けて面白かった」、「他の人の意見から、新しくアイデアを考えるのが楽しい」、「普通の詩と曲付きの詩では、イメージがガラリと変わって印象に残った」という声が聞かれました。生徒達は、科やコースを越えての話し合いを、楽しんでいるように見えました。この読書会を通して、詩を考察する面白さや、想像力を駆使して表現を味わう楽しさを、感じられていたら幸いです。
