
「面白いもの」や「楽しいもの」を探究する、それがOKAYAMAディスカバリークラブです。文学や歴史はもちろん、アニメや漫画、鉄道等、アプローチの仕方は無限大。長期休みには、美術館や博物館探訪等の校外活動のチャンスもあります!「楽しく・ゆったり・自分らしく」がモットーのODCで、充実した3年間を過ごしてみませんか?
2025-02-13 (Thu)
こんにちは!ODCです。
皆さんは、魯迅さんを知っていますか?
出典:https://www.weblio.jp/content/%E9%AD%AF%E8%BF%85
魯迅さんは、20世紀初頭の中国で活躍した作家です。
代表作には、『阿Q正伝』や『故郷』、『狂人日記』等があります。
『故郷』は、中学校の国語の教科書でもお馴染みですね(^◇^)
彼は小説を口語体(白話)で書いたり、西洋の小説技法をいち早く取り入れたりする等、精力的に活動しました。
また、思想家・教育者としての面もあり、後進の指導を熱心に行ったと言われています。
そんな魯迅さんは、何と岡山と意外な縁があります!
魯迅さんとゆかりのある岡山県人、それは…
内山完三さんです!
出典:芳井町観光パンフレット
内山完三さんは、今の井原市芳井町吉井で生まれました。
京都や大阪のお店で10年間勤務した後、参天堂(今の参天製薬)に転職しました。
参天堂の商品を売るべく、中国の上海に渡った内山さん。
真面目な日雇い労働者達や、誠実な商いをする商人達の姿を見て、中国の奥深さに感銘を受けたといいます。
参考:https://www.ibarakankou.jp/sightseeing-information/history/DJ013.html
その後結婚し、上海で暮らし始めた内山さん。
彼と魯迅さんとのつながりについては、また次回。
2025-01-01 (Wed)
こんにちは!ODCです。
道通神社の話を続けます。
そもそも「道通」とは、蛇の神様のことを指します。
元々は、中国地方や四国地方で「トウビョウ」と呼ばれ、憑き物の1つだったそうです。
出典:『化物づくし絵巻』(作者不詳・江戸時代)
こうして見ると、案外可愛いですね(^_^)/
『日本怪異妖怪事典 中国』によると、
「トウビョウ」は、大切に扱えば家を栄えさせたり飼い主を助けたりしますが、
ぞんざいに扱えば飼い主に襲いかかると言われています。
岡山県では、このトウビョウの祟りが及ばないように、「道通様」と名付けて崇めました。
「道通様」のために作られたのが、「道通神社」だったのですね(・∀・)
そしてこの道通神社、何と、中四国における蛇神信仰の総本山でもあるのです!
また、ここに置かれた祠は、かつて水木しげるさんが《蛇の家》として紹介したこともあったとか。
出典:https://japanmystery.com/okayama/doutuu.html
蛇が妖から神様へ変化し、やがて有名な漫画家と巡り会った―
思わぬつながりに、驚きが止まりませんでした。
巳年に関する神社、皆さんもぜひ訪ねてみて下さいね(*^^)v
2025-01-01 (Wed)
こんにちは!ODCです。
前回に引き続き、蛇にまつわる神社のお話です。
岡山にも、巳年にちなんだ面白い神社があります。それは…
「道通神社」です!
出典:https://okayamastyle.com/dotsujinja/
道通神社は、笠岡市の「横島」に建っています。ここには、邇邇芸命(ににぎのみこと)の天下りの際に、
彼を案内した神様である、猿田彦という神様が祀られています。
元々この神社は、笠岡道通谷という場所にあり、人々に大切にされてきました。
しかし戦国時代になると、神社は放置されて荒廃。
やがて伝染病や災害が襲いかかり、住人は大ピンチに陥りました。
「神様の祟りに違いない!」そう考えた住人達は、当時信仰が盛んだった「横島」に神様を移し、崇め奉りました。
すると、病気も災害もたちまち落ち着き、無事に生き延びることができたのです!
参考:https://www.okayama-jinjacho.or.jp/search/18221/
人々を救った偉大な神社が、ここ岡山にあったと思うと、何だか誇らしい気持ちになりますね。
道通神社と蛇とのかかわりについては、また次回。
2025-01-01 (Wed)
こんにちは!ODCです。
皆さん、明けましておめでとうございます!🎍
今年の干支は「巳」。
ということで、新年最初のトピックは、蛇にまつわる神社です。
日本で蛇といえば、アオダイショウや、毒蛇のマムシにハブ等、少し怖いイメージがありますよね。
しかし古の日本では、蛇は恐怖の対象だけではなく、神秘的な存在として崇められてきました(*^^)v
例えば、島根県の「出雲大社」では、ウミヘビ(セグロウミヘビ)がご神体として祀られています。
出典:https://www.satoumi-shima.jp/2023/08/blog-post_493.html
そして、奈良県大神神社の祭神である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は、蛇の姿をしているといわれています。
参考:https://oomiwa.or.jp/jinja/kamigatari/#linktop
他にも、白い蛇は金運が上昇するということで、
日本各地に白蛇神社が存在します。
中には、生きた白蛇様を拝める場所もあるそうですよ(^◇^)
さてさて、そんな巳年ゆかりの神社が、何と岡山にもあるそうで…?
次回、中編をお楽しみに!
2024-12-23 (Mon)
こんにちは!ODCです。
志水辰夫さんのお話を続けます。
彼のすごさは、冒険小説だけではないのです!
出典:https://www.amazon.co.jp/%E8%A1%8C%E3%81%8D%E3%81%9A%E3%82%8A%E3%81%AE%E8%A1%97-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BF%97%E6%B0%B4-%E8%BE%B0%E5%A4%AB/dp/4101345112
こちらの作品では、推理小説と恋愛小説の要素が見事に融合しています。
2011年には、仲村トオルさん主演で映画にもなりました(^◇^)
また、短編集『いまひとたびの』には、
「大切な人」をテーマにした温かい物語が、沢山収録されています。
2007年には御年70歳にして、初の時代小説に挑戦。
2023年には、19年ぶりの新作『負けくらべ』を発表しました!
出典:https://www.amazon.co.jp/%E8%B2%A0%E3%81%91%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%B9-%E5%BF%97%E6%B0%B4-%E8%BE%B0%E5%A4%AB/dp/4093866953/ref=pd_sbs_d_sccl_2_4/355-3388433-9533310?pd_rd_w=rgW5K&content-id=amzn1.sym.dcca1cb7-d8ee-4f71-9db0-310358fcccf4&pf_rd_p=dcca1cb7-d8ee-4f71-9db0-310358fcccf4&pf_rd_r=W3E054NF44F8HGK5T3KQ&pd_rd_wg=J6Jkv&pd_rd_r=3edb07d1-385e-4d01-b4d6-de12df87d881&pd_rd_i=4093866953&psc=1
年齢を重ねても、常に前向きに生き、新しいことに挑戦し続ける。
こんな人になりたいものです(*^^)v
今も多くのファンの心を捉えて離さない、志水辰夫さんの名作達。
年越しのお供にいかがですか?