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2023-07-10 (Mon)
7月5日(水)、今年度初の読書会を行いました。
課題図書は、石川達三作『青春の蹉跌』で、テーマは「物語の中で、あなたが1番印象に残った人物は誰?」でした。主要登場人物だけでなく、他の印象に残っている人もいないか尋ね、感想を話し合いました。
「主要登場人物が、3人とも計算高いイメージ」
「主人公はかなり野心的で、頭は良いけれど、金銭援助の見返りに親戚の娘との結婚を考えていたところが印象的」
「登美子の父親は、娘の将来を心配しているように見えて、実際はかなり打算的なのでは?」
「立身出世が尊ばれた当時と比べると、令和の今は多様性を重んじ、ものに縛られない生き方の方が共感されそう」
等、幅広い意見を聞くことができました。その中でも、
「主人公の母親が執拗なまでに、主人公と登美子との交際を阻止しようとしたのはなぜだろう?」という疑問や、「物語の教訓は、『打算的過ぎるのは良くない』だろうか?」といった意見も登場しました。
少人数での開催でしたが、参加者は、自分なりの意見をしっかりと述べていたように思います。この読書会を通して、本を読むことの楽しさ・読んだ感想を共有し合う楽しさを、実感できていたら嬉しいです。