「面白いもの」や「楽しいもの」を探究する、それがOKAYAMAディスカバリークラブです。文学や歴史はもちろん、アニメや漫画、鉄道等、アプローチの仕方は無限大。長期休みには、美術館や博物館探訪等の校外活動のチャンスもあります!「楽しく・ゆったり・自分らしく」がモットーのODCで、充実した3年間を過ごしてみませんか?
2026-02-16 (Mon)
こんにちは!ODCです。
そもそもゾルゲさんは、なぜスパイの道を歩んだのでしょうか?
その理由は、彼のプロフィールに隠されています。
1895年、ドイツ人の父と、ロシア人の母との間に生まれたゾルゲさん。
一家は最初バクー(当時はロシア帝国領)で暮らし、その後ベルリンへ移住しました。
ドイツの高等教育を受けて成長したゾルゲさんは、第1次世界大戦で陸軍に徴兵され、
重傷を負いながらもあちこちを転戦しました。
(この時の武勲は讃えられたものの、学生時代から社会主義に傾倒していた彼は、
多くの兵士を殺めたことに心を痛め、戦争を殊更に嫌うようになったとか)

出征する兵士の写真。
出典:https://www.meisterdrucke.jp/fine-art-prints/Photographer-German/1130116/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%
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戦争が終わり、大学で経済学(博士課程)を修めた彼は、
平等かつ平和な世の中を作るためにドイツ共産党に入党し、
やがてソ連共産党に入党しました。
ソ連では、共産主義を深く信奉する姿勢や軍歴・語学力を買われ、
スパイになる教育を受けることに。
いわゆるスパイとは異なり、争いのない世界を作りたいという思いが
強かったところは、たしかに優しいですね(・∀・)
彼はめきめきと頭角を現し、ヨーロッパで華麗に活躍。
上海に派遣されると、そこで出会った尾崎秀実(ほつみ)さんを筆頭に
国際的なスパイ組織「ゾルゲ諜報団」を結成しました。
モスクワに戻ってきた彼が次に向かった場所。
そこが、花子さんのいる日本だったのです。
参考文献:『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師
インテリジェンス畸人伝』手嶋龍一、2016年
ゾルゲさんと花子さんの物語。続きは、3月をどうぞお楽しみに!
2026-02-16 (Mon)
こんにちは!ODCです。
花子さんのお話を続けます。
1935年10月4日、銀座のバー「ライン・ゴールド」を、ある男性が訪れました。
それが、リヒャルト・ゾルゲさん!
花子さんの運命が動き出すきっかけになった人物です。
彼女に出会った当初、ゾルゲさんは自分のことを
ドイツ人ジャーナリストと紹介しました。
しかし、その実態は…
何と、ソ連のスパイだったのです!

出典:https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu007001/
この写真には、どこか人を惹きつける魅力がありますね^_^
ゾルゲさんを扱った映画としては、『スパイ・ゾルゲ』(2003年)が有名です。
最近では、『スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ』(2023年)も作られています。

出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7-%E3%80%90%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%80%
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E3%83%A9%E3%82%B7/dp/B00FWVGH9A

出典:https://spyzorge.com/
皆さんは「スパイ」と聞いて、どのようなイメージが頭に思い浮かぶでしょうか?
「冷徹に仕事をこなす」、「変装が得意」、
「女性と恋愛関係になり、情報を得る」等
どこかクールなイメージを持つ人が多そうですね。
スパイの活躍する作品にも、
『007』や『ミッション・インポッシブル』、
『SPY×FAMILY』をはじめ、面白いものが沢山あります(*^^)v
しかし、ゾルゲさんは百戦錬磨の諜報部員だったにもかかわらず、
かなり異質な―優しいスパイだったのです…
この続きは、また次回。
2026-02-13 (Fri)
こんにちは!ODCです。
もうすぐバレンタインデーがやって来ますね(^◇^)
バレンタインのキーワードといえば、「愛情」や「恋人」。
ということで、今回はバレンタインにちなんで、
世界史の裏側で純愛を貫いた、岡山ゆかりの人物を紹介します!
その人の名前は…
石井花子(三宅花子)さんです!

出典:花子さんの著書、1986年
凛とした佇まいが素敵ですね(・∀・)
彼女は、1911年に岡山県倉敷市で生まれました。
父親は裕福な資産家であったものの、花子さんの母親が正妻ではなかった
ことから冷遇され、幼少期はあまり良い思い出がなかったそうです。
(ちなみにこの父親は、天理教の宣教師になったのを機に性格が改善され、
花子さんが困った時は支えるようになったとか)
経済的な理由で高等女学校を退学すると、自立するべく、
岡山医科大学に設けられた看護師の養成所で学びました。
そして、市内での病院勤務や倉敷での喫茶店経営を経て、1933年に上京。
この時に戸籍を変更し、父親の姓「石井」から、母親の姓「三宅」を使うようになりました。
参考:花子さんの著書、1986年
不遇な人生に甘んじず、努力でそこから抜け出そうとする姿は、
まるでジェーン・エアのようですね!
さて、それから2年後の1935年。
銀座のバー「ラインゴールド」で、給仕として働いていた彼女に、
大きな転機が訪れました。

バーのイメージ図 出典:https://www.ac-illust.com/
一体何が? 前編➁をお楽しみに!
2026-01-30 (Fri)
こんにちは!ODCです。
1月29日(木)の放課後に、ODCの部会が行われました。
参加したのは、1年生部員と2年生部員。
まずは文学や歴史のイベント紹介を行い、その後に
現在関心があることや、取り組みたいことを共有しました。

出典:https://www.irasutoya.com/2018/12/blog-post_772.html
大好きな歌舞伎をさらに深めたい、動物や昆虫の面白い生態を調べたい、
クトゥルフ神話をモチーフにした創作活動をしたい等、様々なアイデアが大集結!
探究活動をしつつ、他の話題(ゲームやアニメ)で盛り上がることも多く、
なかなか楽しい部会となりました(*^^)v
今回話したことを踏まえて、どのような探究活動を行うのか?
顧問一同楽しみにしています(・∀・)
2026-01-22 (Thu)
こんにちは!ODCです。
八雲さんのお話を続けます。
『クレオール料理』が出版されて、ちょうど139年後の2024年。
岡山で面白いイベントが開催されました。
そのイベントとは…
岡山市の西日本調理製菓専門学校が、『クレオール料理』の
レシピを再現し、試食会を実施したのです!

出典:https://www.irasutoya.com/2013/11/blog-post_9292.html
西日本調理製菓専門学校の校長先生は、
何と小泉八雲さんの熱烈なファンだったそうです(*^^)v
『クレオール料理』は、今から30年ほど前に
アメリカの古本屋さんで購入されたとのこと。
それから時は流れ、2024年の夏。
校長先生は、交友関係にあった小泉凡(ぼん)さん
(八雲さんの曾孫で小泉八雲記念館の館長)から、
連続テレビ小説「ばけばけ」が始まることをお聞きしたそうです。
そこで校長先生は、「八雲さんのグルメな一面を紹介することで、
様々な人が彼の作品に関心を持つのではないか?」
とお考えになりました。
こうして生まれたのが、クレオール料理の一種である、
ポテトパンの再現・試食イベントだったのです(・∀・)
参考:https://maidonanews.jp/article/15514157

出典:https://maidonanews.jp/article/15514157
ふわふわで、見るからに美味しそう(^◇^)
販売会も好評で、始まって早々に売り切れたそうですよ。
「食事」の視点から、時空を超えた岡山と八雲さんのつながりを
見つけることができて、びっくりしました!
八雲さんの愛がつまった『クレオール料理』、
皆さんも、ぜひ読んでみて下さいね^_^