保護者の方へ(治癒証明書など)

OKAYAMAディスカバリークラブ

「面白いもの」や「楽しいもの」を探究する、それがOKAYAMAディスカバリークラブです。文学や歴史はもちろん、アニメや漫画、鉄道等、アプローチの仕方は無限大。長期休みには、美術館や博物館探訪等の校外活動のチャンスもあります!「楽しく・ゆったり・自分らしく」がモットーのODCで、充実した3年間を過ごしてみませんか?

顧問
田中陽子/三宅圭子/徳永史恵/髙原恭一
部員数
1年生 2名 /2年生 1名 /3年生 7名 合計10名
活動場所
4階国語科準備室、本校第2棟部室
戦歴
2024年度 奉還町商店街活性化イベント『アキナイト』
   (10月12日)に出展&坪田譲治に関するラジオ番組制作

    インターネットラジオ「ゆめのたね」にて、
    ラジオ番組『深掘り!坪田譲治』オンエア(11月3日・10日・17日・24日)
 
    UP花巻主催 「人工衛星プロジェクト 短歌ミッション」選出(最優秀賞)

2025-10-10 (Fri)

ODCの「祭り」、いざ参上! その1

こんにちは!ODCです。

10月4日(金)と10月5日(土)に、関西高校の文化祭「飛鷲祭」が行われました。

ODCは、『夏祭浪花鑑~見処と延若型の團七~』という展示を作成しました。
2023年の『「推し」の宝箱』以来、2年ぶりの登場です。

「飛鷲祭」にちなんで、ODCも「祭り」で文化祭に挑みました(*^_^*)

その様子をリポートします!

まず、「夏祭浪花鑑」とは、歌舞伎の演目の1つです。

主人公は侠客に憧れる青年、魚屋團七。
夏祭りで賑わう大阪で繰り広げられる、実話に基づいた人情劇です(・∀・)

この話には、何と岡山ゆかり(玉島出身)のキャラクターも登場しています!
展示では、その人物(一寸徳兵衛)のお墓や、「夏祭~」を見ての感想レポート、パンフレットの複製等が紹介されました。

お墓の写真の横に置かれた絵画は、主人公の團七が、磯野丞(團七にとって恩人の息子で、かなりヘタレ)の恋人、
琴浦に危機が迫り、助けに行こうとする場面が描かれています。

緊迫したシーンが、良くとらえられていますね。

この続きは、また次回!

2025-10-04 (Sat)

ようこそ、「推し」のワンダーランドへ!

こんにちは!ODCです。

先月の9月28日(土)に行われた、第2回オープンスクールの模様をお送りします。

今回の文化部ギャラリーも、様々な「面白い!」が詰まった展示になりました。

まずは、前回好評だった、「『彦山権現誓助剣』特集」から。

これを作ったのは、歌舞伎を愛する1年生部員、Yさんです!
自筆の絵画や、海外仕様の歌舞伎の台本等が、勢揃いしています(*^^)v

歌舞伎をテーマにした映画「国宝」のヒットもあり、歌舞伎に関心を持つ方が、大変増えていますね。
関西高校に来て下さったお客様に、大好きな演目の魅力を紹介する-
彼の熱い思いが、しっかりと伝わってきます。

おや、こちらの本達は…?

これはODCの顧問の先生が、部員の探究をサポートする書籍として購入したものです。
岡山ゆかりの文学者に日本の妖、SDGsにまつわる作品等、色々ありますね(・∀・)

部員達はこのような本も使って、自分の「好きなもの」を極めているのです(*^_^*)

ちなみにSDGsの本の横には、ライフセービングに情熱をかける、3年生部員の写真も!

様々な「好き」を極める部員達を、これからもよろしくお願いします。

ギャラリーに来て下さった皆様、本当にありがとうございました!

2025-08-29 (Fri)

世界史の裏側に岡山県人⁉ その2 後編

こんにちは!ODCです。

ロシア留学を終えた、小西増太郎さん。その後の動向を見てみましょう。

日本に帰国した小西さんは、トルストイさんの思想やロシアの思想を広める活動を、
熱心に行ったといわれています。

『金色夜叉』で有名な尾崎紅葉さんと共同で、
トルストイさんの小説『クロイツェル・ソナタ』の翻訳も行いました。


尾崎紅葉さん 出典:https://kotenkyoyo.com/kt_author_jp/ozaki-koyo/

また、文学者の徳富蘇峰さんや弟の徳冨蘆花さんに、
トルストイさんと面会するきっかけを作ったのも、小西さんでした(^◇^)


徳富蘇峰さん 出典:https://soho-tokutomi.or.jp/photo30.html


徳冨蘆花さん 出典:https://chitonitose.com/jh/jh_lessons135.html

トルストイさんはこの巡り合わせに大変感謝し、何と小西さんに聖書をプレゼント!

増太郎さんは、この聖書を生涯大切にしたそうです(*^^)v

小西さんとトルストイさんが再会を果たしたのは、1909年の10月と1910年の7月。
最初の出会いから16年もの月日が流れていました。

旧交を温めた2人でしたが、それから4ヶ月後の11月に、トルストイさんは亡くなりました。
小西さんは、トルストイさんのお葬式に、唯一の日本人として参列しています。

トルストイさん没後も交流は続いており、
彼の娘であるアレキサンドラ・トルスタヤさんが日本に亡命してきた時は、
彼女の通訳や滞在のサポートを行いました。

参考文献:『小西増太郎・トルストイ・野﨑武吉郎―交情の軌跡』太田健一、2007年

偉大な文豪の人生の裏側に、地元ゆかりの人が深く関わっていたことに気づき、
ワクワクが止まりませんでした!

今回使った参考文献には、トルストイさんとの交流の様子や、
小西さんの手紙等も載っています。
また、増太郎さん自身が、トルストイさんについて語った書籍もあります。

興味のある方は、ぜひ読んでみて下さいね(*^_^*)

2025-08-29 (Fri)

世界史の裏側に岡山県人⁉ その2 中編

こんにちは!ODCです。

日本を出発してロシアに到着した、小西増太郎さん。

キエウ府神学中学、キエウ府大学神学部を経て、1892年にモスクワ文科大学へ入学しました。


出典:https://jp.gw2ru.com/history/213637-19-seiki-mosukuwa

モスクワ文科大学では、師匠であるグロート教授の依頼で、儒教の本をロシア語に訳す仕事をすることに。

儒教をはじめとした中国の哲学は、17世紀~18世紀のヨーロッパで紹介され、流行した時期がありました。
そのことから、ロシアでもその考えを理解したいという人が、増えたのかもしれませんね(^_^)/

小西さんがトルストイさんと交流を始めたきっかけは、
儒教の経典である『大学』や『中庸』等を翻訳し、『老子』の翻訳に取りかかったことでした。

『小西増太郎・トルストイ・野﨑武吉郎―交情の軌跡』によると、

増太郎さんが『老子』の訳をしていることについて、トルストイさんを訪問したグロート教授が話したところ、

≪「それは結構だ。けれども駄訳では困る。どうか模範的のものとしたいから、
訳者小西をお連れ下さることはできないか。逢った上の話によれば、私が援助してもいゝが」≫
引用:同書より p.102 ℓ3~5

と、トルストイさんがおっしゃったそうです。

こうして、小西さんはトルストイさんと面会し、何と共同で、『老子』のロシア語訳を行うことになったのです!

本が結んだ思わぬご縁に、びっくりしてしまいますね(・∀・)

ちなみに増太郎さんは、共同訳本の完成を待たずに帰国しましたが、
この本は初版刊行後、再版を重ね、最後には手に入らないほどの「貴重本」になったとのこと。

「この思想は、ロシア国民にも響くに違いない」―
その目論見が当たって、トルストイさんも得意満面だったことでしょう。

さて、2人の交流はこの後も続くことになるのですが…

その話は、また後日。

2025-08-29 (Fri)

世界史の裏側に岡山県人⁉ その2 前編

こんにちは!ODCです。

皆さんは、レフ・トルストイさんを知っていますか?


出典:https://fineartamerica.com/featured/1-leo-tolstoy-1828-1910-russian-writer-everett.html

トルストイさんは、19世紀のロシアで活躍した作家です。

『戦争と平和』、『アンナ・カレーニナ』等の壮大な長編を書いたほか、
『イワンの馬鹿』のような親しみやすい物語も手がけました。

戦争を体験したことから平和を希求し、思想家としての顔も持っていたと言われています。

そんなトルストイさんは、何と岡山と意外な形でつながっています!

彼とゆかりのあった岡山県人、それは…

小西増太郎さんです!


出典:『小西増太郎・トルストイ・野﨑武吉郎―交情の軌跡』太田健一、2007年

小西さんは、かつて岡山県に存在した、上道郡門田村で生まれました。

成長すると、製塩と新田開発で名を馳せた大庄屋、野崎家で働き始めました(・∀・)

彼に転機が訪れたのは、1879年。岡山へ布教に来た、ハリストス正教会
(キリスト教の3大宗派の1つ)の考え方に感銘を受け、信者になったことでした。

これをきっかけに、小西さんはロシアへ渡り、神学を勉強したいと強く願うようになりました。

そこで彼は、野崎家を辞めて上京し、ニコライ神学校で修業を始めました(^◇^)

そして1887年、ニコライ神学校を卒業した小西さんは、
駐ロシア公使だった西徳二郎さんの協力を得て、ついに憧れのロシアへ!

参考文献:『小西増太郎・トルストイ・野﨑武吉郎―交情の軌跡』太田健一、2007年

トルストイさんとの出会いや、交流の様子はどのようなものだったのか?

次回を、どうぞお楽しみに!

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