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2025-02-13 (Thu)
こんにちは!ODCです。
内山完三さんのお話を続けます。
上海に居を構えた内山さんは、しばらく薬の販売をしていました。
営業の傍ら、彼は自宅で、本の小さな販売エリアを作りました。
これは、妻の美喜子さんも仕事をし、経済的に自立できるようにと願ったからだとか。
元々は奥様のためだったという点から、愛妻家の顔がうかがえますね(*^_^*)
さて、キリスト教の関連本からスタートした本売り場は、やがて文学作品や専門書も手掛けるようになり、
上海で大人気の書店に成長しました。これが「内山書店」の始まりです!
出典:http://www.uchiyama-shoten.co.jp/company/cc1377.html
魯迅さんと内山さんの出会いは、1927年の秋のことでした。
魯迅さんが、諸事情で広州から上海に移った後、内山書店に来店したのがきっかけでした。
2人の交流は、魯迅さんが亡くなるまで10年間続きました。
魯迅さんは内山さんを尊敬し、内山さんは友人、ある時は用心棒として魯迅さんを支えたそうです。
参考:https://jcfa-net.gr.jp/shinbun/2009/090305.html
内山完三さんはまた、スポンサーとして、日本の著名な作家と魯迅さんの面会をセッティングしたと言われています。
(その中には何と、あの横光利一さんや武者小路実篤さんもいました!)
中国を愛し、文学を通じて日本と中国の橋渡しを行った内山さん。
そして、平和を愛し、日本と中国が深い絆で結ばれるよう願った魯迅さん。
教科書でもお馴染みの作家が、こんな形で岡山とつながっていたと知って、
かなり驚きました(*^^)v
皆さんもぜひ、内山さんと魯迅さんの関係に思いを馳せながら、ゆかりの地を巡ってみてはいかがですか?