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2025-08-29 (Fri)
こんにちは!ODCです。
ロシア留学を終えた、小西増太郎さん。その後の動向を見てみましょう。
日本に帰国した小西さんは、トルストイさんの思想やロシアの思想を広める活動を、
熱心に行ったといわれています。
『金色夜叉』で有名な尾崎紅葉さんと共同で、
トルストイさんの小説『クロイツェル・ソナタ』の翻訳も行いました。
尾崎紅葉さん 出典:https://kotenkyoyo.com/kt_author_jp/ozaki-koyo/
また、文学者の徳富蘇峰さんや弟の徳冨蘆花さんに、
トルストイさんと面会するきっかけを作ったのも、小西さんでした(^◇^)
徳富蘇峰さん 出典:https://soho-tokutomi.or.jp/photo30.html
徳冨蘆花さん 出典:https://chitonitose.com/jh/jh_lessons135.html
トルストイさんはこの巡り合わせに大変感謝し、何と小西さんに聖書をプレゼント!
増太郎さんは、この聖書を生涯大切にしたそうです(*^^)v
小西さんとトルストイさんが再会を果たしたのは、1909年の10月と1910年の7月。
最初の出会いから16年もの月日が流れていました。
旧交を温めた2人でしたが、それから4ヶ月後の11月に、トルストイさんは亡くなりました。
小西さんは、トルストイさんのお葬式に、唯一の日本人として参列しています。
トルストイさん没後も交流は続いており、
彼の娘であるアレキサンドラ・トルスタヤさんが日本に亡命してきた時は、
彼女の通訳や滞在のサポートを行いました。
参考文献:『小西増太郎・トルストイ・野﨑武吉郎―交情の軌跡』太田健一、2007年
偉大な文豪の人生の裏側に、地元ゆかりの人が深く関わっていたことに気づき、
ワクワクが止まりませんでした!
今回使った参考文献には、トルストイさんとの交流の様子や、
小西さんの手紙等も載っています。
また、増太郎さん自身が、トルストイさんについて語った書籍もあります。
興味のある方は、ぜひ読んでみて下さいね(*^_^*)